2023年9月議会一般質問議会-加藤英泉

1交通問題
1.市道5078号線の信号機設置について
2.駅前タクシープール使用料の減免措置について

2福祉問題
1.大手スーパーとの連携による移動スーパー事業の実施について
2.こども食堂の課題と問題点について

 ア.こども食堂の場所の提供や負担等について
イ.運営支援についての呼びかけの成果について
ウ.市の対応について

3工事施工問題
1.希望の郷交流センター温浴室の閉鎖について

 ア.原因について
イ.工事業者の全員協議会での聴取について
ウ.損害賠償の請求について

△加藤英泉議員

○議長(鈴木深太郎議員) 通告第13、15番、加藤英泉議員。
〔15番 加藤英泉議員 登壇〕

◆15番(加藤英泉議員) 通告に従い、質問をさせていただきます。
1、交通問題、1、市道5078号線の信号機設置について。
三郷駅南口のワオシティ跡地の商業施設の建設工事も始まり、令和6年5月31日開店予定を目指し、三菱地所が設置者となり、小売業のカスミをはじめとするテナントを選定、あるいは交渉中との説明が先般ありました。商圏となる1キロメートル四方をはじめとする住民にとって、待ちに待った朗報であります。
また、三郷駅から江戸川の緊急船着場周辺については、三郷市の最上位計画である第5次三郷市総合計画のレクリエーション核として位置づけられており、水と緑のネットワークを形成する拠点であるとともに、環境学習、防災学習の役割の方向づけもされております。
そして、三郷駅と併せ、将来的な展望として江戸川の水上交通が整備された場合は、トランジットモールを形成することができ、埼玉県観光のゲートウェイとしての役割が可能とされております。
しかしながら、三郷駅周辺、江戸川河川敷の活性化方針の河川空間の活用に向けた課題の中で、立地条件のよさが十分に生かし切れていない、レクリエーション核の位置づけには内容が乏しい、江戸川河川敷を利用するにはアクセス条件が良好ではないなどが総括されておりますが、最大のネックは、三郷駅と堤防の間のアクセス、市道5078号線の横断です。
市道5078号線を平面交差で横断する必要があり、現在、市内南北間の通行は、県道三郷松伏線を避けて、信号機のない市道5078号線に入ってくるために交通量が多く、それもスピード超過の車がほとんどであり、交通事故の危険性をはらんでいますので、歩行者用信号機の設置は必須であります。
江戸川河川敷の活性化は、信号機の設置にかかっているといっても過言ではないと思います。信号機の設置を強く要望させていただきます。
2、駅前タクシープール使用料の減免措置について。
令和4年度の交通運輸関係の支援事業では、路線バス事業者運行支援事業補助金として800万円、運輸事業継続支援事業として、申請件数153件、6,560万円が交付されました。一方では、高齢者医療支援事業として21万7,909枚、妊産婦移動支援事業として2万9,820枚のタクシー券がそれぞれ実績として補助されました。
現在、市内3駅にはタクシー会社3社が乗り入れており、待機車両はタクシープールに停車しております。また、三郷駅北口にはバス会社の待機所が2台分設置されております。各タクシー会社は、登録台数により、三郷市にタクシープールの使用料、地代を支払っているということですが、バスの待機所の地代はどうなっているのか、お聞きします。
通勤、通学、通院、買い物等に公共交通は欠かせませんが、特にタクシー業界は、業界のかたの嘆きを聞きますと、バス路線の拡充でダメージを受け、さらに新型コロナウイルス感染症で追い打ちを受け、完全に復調しない状況であると言っておられます。
公共交通の一角をなすタクシー業界の経営の負担を幾らかでも和らげるためにも、また期間を限定してでも、タクシープールの使用料の減免を考えてもよいのではないかと思いますが、お考えを伺います。
2、福祉問題、1、大手スーパーとの連携による移動スーパー事業の実施について。
市内では、地域の個人店舗の閉店が続き、また高齢化に伴い、免許返納者の増加などもあり、買い物弱者は増加し続けております。
このような中、生鮮食品やパン、総菜、日用品などを載せた移動スーパー、移動販売車の需要や要望、あるいは期待は高いものがあります。特に、高齢化が進むみさと団地、早稲田団地や公共交通空白地域、不便地域のかたにとっては救いの一手であり、地域の状況を勘案しながら、大手スーパーとの連携による移動スーパー事業を実施してもよい時期ではないかと考えますので、要望させていただきます。
実現の折には、移動スーパー事業だけでなく、地域の見守りや防災などに関する連携事業を盛り込んで、確かな安全・安心を目指すのもよいのではないかと考えます。これにより、目には見えない空白部分が埋められていくように考えますが、お考えを伺います。
2、こども食堂の課題と問題点について、ア、こども食堂の場所の提供や負担等について。
こども食堂は、地域住民等による民間初の取組として、無料または安価で、栄養のある食事や温かい団らんを、家庭における共食が難しい子どもたちに対し、共食の機会を提供する取組が広がりを見せており、三郷市においても14か所で行われており、国のほうでは各小学校区に1か所設けることを目標にしており、これに三郷市も近づきつつあります。
こども食堂を運営していく上で、課題と問題点については、フードパントリーと共通するところが多く、列記しますと、行政が想定する来てほしい人や来てほしい家庭の参加の見込みと、こども食堂を必要とする家庭に食い違いがあること、運営費、活動費の確保と食材や設備費の調達などの資金の確保が問題で、そうした中、行政の理解が得られない、学校や教育団体、住民の協力が得られないという問題点が挙げられ、各団体や自治体の理解が必要となっております。
ボランティア活動の一環につき、スタッフに賃金が発生しないため、人員の確保が難しいという課題があり、地域住民や民間企業の協力が欠かせません。食べ物を提供するために、食品の衛生管理に対するリスクがあります。こども食堂を開催するには、ある程度の広さの場所が必要となっております。会場の確保が課題で、無償の提供は難しく、運営には場所代や水道光熱費が発生します。
この場所については、例えば、飲食店から場所の提供を受けて調理をする場合は、器具等がそろい、この上なく便利でありますが、素人の人たちが調理することが多く、もしも食中毒を出してしまえば、せっかく提供してくれた飲食店は1週間の営業停止となるために、借りるほうにもちゅうちょ、ためらいがあります。
会場の確保は、地域との連携も大事ですが、行政や自治体の協力が得られれば、会場の問題も解決します。こども食堂の主催者や運営者は、調理器具があり、冷凍庫、冷蔵庫があり、ストック場所があること、欲を言えば、食べる場所があることを望んでおります。
しかしながら、場所の無償の提供は難しいものがあります。民間のNPOや個人の善意に基づき、発足、運営されているこども食堂を継続していくためには、行政や自治体の後押しが必要です。行政や自治体が空き家、空き室、空き事務所などを借り上げ、それを運営者らに提供する、あるいは借上げ家賃等を補助していただくとかできないものか、要望させていただきます。
イ、運営支援についての呼びかけの成果について。
2022年9月議会において、こども食堂などに関して、市のホームページや「広報みさと」、メール配信などを活用して、食材や冷蔵庫などの物品、開催場所や保管場所の提供、またボランティアの募集など、運営支援についても広く呼びかけを行っているところですと答弁されておりましたが、1年が経過し、運営支援について呼びかけたその成果は、具体的にどうであったのかお聞きいたします。
ウ、市の対応について。
こども食堂に来られるかたは、子どもばかりでなく、大人も2、3割含まれており、そのために他の自治体では7割が社会福祉協議会を窓口にしている実態がありますので、三郷市においても、社会福祉協議会にするか、福祉部にするか、窓口を1本化していただくことが望まれております。
3、工事施工問題、1、希望の郷交流センター温浴室の閉鎖について、ア、原因について。
希望の郷交流センターの女性用温浴室においては、2月13日にオープン後、すぐに使えなくなり、4月中旬には一時は復旧の報告がありましたが、その後、また故障し、ようやく半年経過した8月下旬に、修理完了、再開の報告がありましたが、故障の原因は単純なことだと思います。隠蔽部分の配管の初歩的な施工ミス、金属管でなく塩ビ管で施工したために水漏れが起きたということではないかとは私は見ております。
隠蔽部分のため、水漏れ箇所の発見が遅れ、さらに床を解体しての大々的な工事となったことが半年かかってしまったという原因ではないかと思いますが、本当のところはどうなのかお聞きいたします。
イ、工事業者の全員協議会での聴取について。
今回は、設計事業者が2社入っており、通常でしたら、2社入っておれば、工事監理をどちらかが兼ねるものと考えますが、今回は工事監理事業者として市内の設計事務所が余計に入っております。総額12億円をかけた大工事でありますので、設計監理事業者、建設、電気、設備などの施工事業者とその下請けも入れて、現場を確認しながら会議を進めるのが普通ではないかと考えますが、どのように行われていたのか、市が工事に際して必要に求めていると言われている工事過程の現場写真の提出も含め、全員協議会で聴取の必要もあるのではないかと考えます。
ウ、損害賠償の請求について。
市民は、半年間という長期にわたり使用できず、不便ばかりでなく、期待、信頼を裏切った行為は、民間でいえばあっても不思議ではない損害賠償に値するものと考えますが、市として損害賠償請求はしないものか、理由を示してお答えください。
以上で1問目を終わります。

○議長(鈴木深太郎議員) 加藤英泉議員の質問に対する答弁を残して、暫時休憩いたします。

△休憩 午前10時57分

△再開 午前11時15分

○議長(鈴木深太郎議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。
加藤英泉議員の質問に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 加藤議員の質問にお答えいたします。
交通問題、1、市道5078号線の信号機について。
三郷駅に近接する三郷緊急用船着場付近につきましては、第5次三郷市総合計画において、レクリエーション核に位置づけられており、「みさと船着場フェスティバル」の開催などを通じて、江戸川交流拠点として、人と人との交流による「にぎわいの創出」を図っているところでございます。
この緊急船着場へは、三郷駅南側の三郷スカイマンション付近の横断歩道から市道5078号線を横断するほか、流山橋歩道からも行くことができます。
信号機の設置につきましては、吉川警察署に確認をいたしましたところ、現時点では信号機設置は難しいとのことでございます。
市といたしましては、イベント等の際には誘導員を配置するなど、横断者の安全に配慮するほか、路面標示、注意喚起看板の設置等を行う等、引き続き交通安全対策を実施してまいります。
次に、2の福祉問題の1、大手スーパーとの連携による移動スーパー事業の実施についてでございますが、少子・高齢化を背景とする地域課題の1つとして、買い物弱者の問題は、特に移動手段が限られた高齢者のかたにとって、全国的に深刻な問題となっておりますことは認識しているところでございます。
このような中、本市におきましては、買い物など家事援助が必要なかたへの支援や、ご自宅への見守りを兼ねた配食サービスを実施しているところでございます。
また、民間事業者では、食料品や日用品などの配送サービスをはじめ、市内の一部の地域で移動販売が行われるなど、買い物が困難なかたへの取組が行われているものと伺っております。
大手スーパーとの連携による移動スーパーの実施につきましては、本市の実情に合わせた支援の在り方を研究してまいります。

○議長(鈴木深太郎議員) 妹尾安浩財務部長。
〔妹尾安浩財務部長 登壇〕

◎財務部長(妹尾安浩) 加藤議員のご質問にお答えいたします。
私からは、1、交通問題の2、駅前タクシープール使用料の減免措置についてでございますが、駅前タクシープールにつきましては、市内の3駅の駅前広場の一部に、それぞれ三郷駅24区画、新三郷駅15区画、三郷中央駅20区画を設けております。
駅前タクシープールは、事業者の申請に基づき、行政財産の使用許可をしており、令和5年度は、4月現在で市内外のタクシー事業者7社に対し、使用許可をする区画数に応じた使用料を徴収しております。
なお、バスの待機場所につきましては、使用料等の徴収はしておりません。
令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による緊急事態宣言の発令や、その後の行動制限等によるタクシー利用者の減少などにより、タクシー業界を取り巻く情勢は、非常に厳しいものであったと認識しており、タクシー事業者からの減免申請などを踏まえまして、令和2年度から令和4年度までの3年間、タクシープール使用料の減免措置を行ったところでございます。
今後につきましても、業界を取り巻く社会情勢や事業者からの要望などを踏まえ、適切に対応してまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 須賀加奈子ども未来部長。
〔須賀加奈子ども未来部長 登壇〕

◎子ども未来部長(須賀加奈) 私からは、2、福祉問題の2、こども食堂の課題と問題点について、順次お答えいたします。
初めに、ア、こども食堂の場所の提供や負担等についてでございますが、こども食堂は子どもが1人でも安心して過ごすことができる居場所として、食事の提供や多世代交流の場として、地域コミュニティの役割も担っております。
また、こども食堂の運営者とは、日々の相談や寄附品の引き渡しなどにおいて、適宜情報交換を行っており、保管や調理場所が不足しているなどの運営上の課題については認識しております。
こども食堂の開催場所や食材などの保管場所につきましては、空き家や空き事務所などの利用可能な物件の情報提供を行っているところでございます。
引き続き、国・県等の補助制度や支援策の情報収集をするとともに、先進事例等を参考に、借上げや家賃補助について調査研究してまいります。
次に、イ、運営支援についての呼びかけの成果についてでございますが、市ホームページの内容を充実させるとともに、メール配信、SNSによる呼びかけを行ってまいりましたことから、寄附をしたいという問合せも増え、支援が広がり、年々多くの食料品や雑貨品などの寄附が集まっております。
また、埼玉県の夏休み期間の子どもの食を確保するための緊急支援事業の情報をこども食堂に提供することにより、約1万8,000食の提供につながっております。
今後も、こども食堂の支援の充実を図ってまいります。
最後に、ウ、市の対応についてでございますが、こども食堂は、子どもも大人も利用しており、フードドライブにより、集まった食料を活用することによる食品ロス解消など、その役割は多岐にわたっております。
窓口の一本化でございますが、まずは子ども政策室が第一窓口となり、関係部署や三郷市社会福祉協議会と情報共有・連携し、こども食堂の運営者と対話を重ね、支援に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 田中照久地域振興部長。
〔田中照久地域振興部長 登壇〕

◎地域振興部長(田中照久) 加藤議員ご質問の3、工事施工問題、1、希望の郷交流センター温浴室の閉鎖についてのア、原因について、イ、工事業者の全員協議会での聴取について、ウ、損害賠償の請求については関連がございますので、一括してお答えいたします。
令和5年3月2日、女子温浴室の脱衣所内浴室入り口付近に水漏れがあるとの報告を受け、3月4日から44日間、男女温浴室の利用を停止し、浴室入り口付近に防水措置を施すなどの修繕を行いました。
しかし、再開後、女子脱衣室などから再び水の染み出しが確認されましたので、調査した結果、ジェットバスが原因であると判断し、6月28日から男子温浴室を1日おきに男女交互に利用しながら、女子温浴室を修繕いたしました。
なお、8月28日から利用を再開しておりますが、その後、不具合は報告されておりません。
今回の不具合につきましては、工事業者等から工事の工程等を詳細に聞き取り、現場においても、工事業者立合いの下、様々な角度から原因の究明を行ってまいりましたが、コンクリートで埋め込まれたジェットバス配管の接合部分に塗布していた「シール材」と呼ばれる接着剤が、何らかの原因で割れたため、漏水し、また目視で確認できない場所であったとはいえ、作業工程中に、工事業者、工事監理業者、市が行う確認作業が十分でなかったことが原因であると考えております。
市といたしましては、工事業者と連携し、原因究明等を行っておりまして、さらなる説明を求めることは検討してございません。
また、損害賠償の請求につきましては、無料で入浴いただける施設であり、修繕費は工事業者が負担していることなどを考慮し、求めない方向で検討しております。
今後につきましては、同様な不具合がないよう、庁内関係部署と連携を図るとともに、利用者の皆様に快適にご利用いただけるよう、適切な施設の管理に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 加藤英泉議員。

◆15番(加藤英泉議員) それぞれご答弁ありがとうございました。
まず、1番目の交通問題の信号機の設置につきましては、三郷駅周辺、江戸川河川敷の活性化は、私は県営みさと公園に勝るとも劣らない三郷市の展望が開ける観光資源であると思います。ここに信号機設置は、三郷中央三丁目の島忠と千葉銀行のある中央通り交差点の右折信号機の設置と並んで、信号機の二大整備拠点ではないかと思います。
市長は、昨日、三郷市は高速道路インターチェンジなど、交通の利便性を特色としている、また三郷市の新たな魅力づくりの発掘に取り組んでいかれると答弁されておりました。信号機の設置による歩道の安全性の確保も、交通の大きな利便性になると思います。三郷市が設置費用を負担してでも整備していただくことを要望させていただきます。
次に、駅前タクシープール使用料の減免についてでありますけれども、このところ、タクシーの運転手不足、これが深刻であります。2012年に34万人運転手さんがおられた、10年後の2021年度には22万人ということで、12万人減っているということで、10年間で3割減っております。三郷市もご多分に漏れずというような状況だと思います。
そして、今回、8月に入りまして、急浮上してきましたのが、ライドシェアということで、いわゆる白タクの解禁の議論が進んできておるような状況があると思います。これは大変楽しみであると思います。
三郷市において、今現在、タクシーの登録台数は77台ということですが、タクシープールの使用料は1台当たり2,000円ということです。さほど大きな金額ではありませんが、令和2年度から令和4年度まで減免していたということでございますけれども、もう少し続けてもいいのではないかと思います。
2番目の福祉問題の大手スーパーとの連携による移動スーパー事業の実施ということで、今朝の日本経済新聞にも掲載されておりました。三郷市の中では、みさと団地とか早稲田団地、あるいは彦成地域が店舗がなく、買い物に大変不便を感じているということであります。
この今朝の新聞にもありますように、驚くのは表参道周辺ですね。北青山三丁目のアパートの住民が、もう7割も高齢化されているということで、そうしましたら、周辺のスーパーがどんどんなくなってきているというようなことであります。三郷市も同じようなところがまだまだ出てくるのではないかと思いますので、それこそ調査研究をしていただいて、ぜひ実現をしていただいたら市民が喜ぶのではないかというふうに思います。
次に、こども食堂の課題と問題点ということで、情報収集、情報提供、情報発信と、いろいろ子ども政策室のほうでは活動をされていることは分かりますけれども、前々年、そして昨年度もそうでありましたけれども、子ども政策室の最も大きな問題は、こども食堂の予算を全く取っていないというところが問題だというふうに思います。
子ども未来部の昨年度の予算の中で調べていただければ分かりますが、保育所関係の総予算、約40億円であったと思います。子ども1人当たり約200万円が予算投入されていたわけです。それに引き換え、謝礼金10万円を含んだ「子どもの居場所」づくり推進事業と、子ども政策室の事務費を入れての子ども政策室の令和4年度の実質支出は23万円です。たったの23万円です。
こども食堂はボランティアとはいえ、各主催者は自らの大事な時間と、時には自らの費用を負担して、必死の思いで真摯に取り組んでおられます。補正でも予備費でもよいと思いますが、こども食堂に来られるかたは同じ市民であります。しっかり予算をとって手当をしていただくことを要望いたします。
次に、3番目の工事施工問題です。
答弁の中で、漏水の原因は配管の接合部分に塗布していたシール材という接着剤が割れたという表現がありました。給湯器からの配管の二次側の工事では、通常接着剤というのは使うところはないんですよね。給湯にジェットバスとなれば、温度が高く、また圧力がかかりますので、真ちゅうだとか銅だとか、そういうような金属配管が当たり前なんです。
コンクリートで隠蔽され、外部から見えず分からなくなるので、設計とは違う工事のしやすい塩ビ管を使用したために、時間の経過とともに熱で溶けてしまって漏水したことが真相ではないでしょうか。設計者が2人、おまけに高額の設計監理者もわざわざ入れての事態です。写真管理、中間検査等、警戒しているはずでありますのに、不具合の原因は管理不行き届きの管理システムの機能不全の結果であることは明白であると思います。
今後、総額31億5,000万円の三郷市端沼学校給食センターの整備事業や南部地域拠点防災コミュニティ施設整備事業、あるいは、これから免震を満たさない保健センターの建て替えもあるのではないかと思います。
このような大きな工事が控えており、また今回、40年前の壁面の下地仕上げの不具合により、工事費の追加による変更契約となった前間小学校の改修工事の例もありますので、再発防止のためにも原因を究明し、議会をはじめ、市民への公表をする必要もあるのではないかと考えます。これについて1つだけお答えいただきたいと思います。
以上で2問目を終わります。

○議長(鈴木深太郎議員) 加藤英泉議員の2問目に対する答弁を求めます。
田中照久地域振興部長。
〔田中照久地域振興部長 登壇〕

◎地域振興部長(田中照久) 加藤議員の再度の質問にお答えいたします。
市として、さらに給食センターなどの建設工事が控えておるところでございまして、再発防止の取組をというご質問だったかと思います。
先ほども答弁でもお話をさせていただきましたが、庁内関係各課と連携をした上で、再発防止の取組等も含めまして、連携して対応してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。

○議長(鈴木深太郎議員) 以上で加藤英泉議員の質問を終わります。
以上で市政に対する一般質問を終わります。

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