2018年9月議会一般質問-柳瀬勝彦

1こどもの問題について

1.子供のいじめ問題について、柏市で導入している「STOP it」の三郷市におけ る導入の可能性について

2.夏休み明けの不登校防止対策について

2身体障害者補助犬につ いて

1.三郷市における補助犬の活動について

ア.盲導犬、聴導犬、介助犬の現状と今後について

3アニマルセラピーについて

1.高齢者、単身者向けのアニマルセラピーについて、現状と今後について

4障害者雇用について

1.三郷市役所の障害者雇用数について

ア.水増し問題はないか

イ.やりがいや生きがいの有る職種に就いているか


◆7番(柳瀬勝彦議員) おはようございます。
議長より発言のお許しをいただきましたので、通告書に基づきまして、ただいまより一般質問を順次始めさせていただきます。
今回の一般質問では、こどもの問題について、身体障害者のための補助犬について、そしてアニマルセラピーについて、テレビでも話題になった障害者雇用についての4点について伺ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
1問目の質問は、こども問題についてですが、6月に一般質問をさせていただいた青少年の自殺問題で、夏休み前後の自殺が年間通じて一番多いという話をさせていただきましたが、テレビや新聞などでもことしの夏に取り上げられていました。子どもたちを自殺に追い込む問題としては、やはりいじめ問題の解決に対する取り組みが重要な要因と考えます。
子どもの問題として、いじめ問題解決に向けた三郷市の基本的なお考えについて、教育長にお伺いさせていただきたいと思います。
次に、1の1、三郷市でのいじめ撲滅アプリの導入について伺います。
7月23日に柴田議員と柏市へ行政視察に行かせていただきました。そこで学んできたのは、中学生を対象にしたスマートフォン用のいじめ通報アプリ「STOP it」です。このアプリの活用が全国の自治体に広がっています。公立中学校の中で昨年初めて導入した柏市では、相談件数が急増し、効果を上げているとの情報を得たので、実際に伺い、お話を聞いてきました。
「STOP it」は、いじめ撲滅を目指す大リーグ、マーリンズのCEOデレク・ジーター氏、松井秀喜氏がサポーターを務める匿名でのいじめ報告、相談アプリ「STOP it」、組織担当者の管理ツール「DOCUMENT it」からなるプラットホームであります。「STOP it」は、いじめを見つけた子どもたち、いじめに苦しんでいる子どもたちのために、いつでも、どこでも報告、相談ができる環境を整えております。
いじめの早期発見や情報共有を円滑にし、組織的な対応を実現するだけでなく、抑止効果にもつながります。いじめ自体を減少させる効果も期待できます。さまざまな問題に対して、まず先手を打つことを考えます。児童・生徒が安心して報告、相談ができる環境を整えることで、健全な学校文化を育みます。問題に早期対応ができるようになり、問題の深刻化を防ぎます。同時に、「STOP it」は学校担当者の負担も軽減します。学校担当者向けの専用ツールを用い、効果的かつ効率よく問題管理を行うことができます。また、「STOP it」は強力な抑止効果も発揮します。児童・生徒は不適切な行動をする前に思いとどまることができ、問題数自体が減少しますとあります。
また、このアプリは大人にも使えます。「STOP it」は、従業員がスマートフォンやウェブブラウザから匿名で簡単に報告、相談することができるプラットホームです。既に、電話やメールなどホットラインを導入されている企業においても、「STOP it」は共存することが可能です。「STOP it」とともに、さまざまなリスクを防止し、組織に健全な透明性を実現できるアプリです。市役所での導入の検討はいかがでしょうか。
いじめを受けているとき、誰にも相談できない子どもを救いたい、いじめを受けている友達を助けたくても、自分が被害者になることを恐れて何も言えない子どもの力になりたい、そのために私たちは脱傍観者教育、学校と地域のつながり、そして「STOP it」に取り組んでいますとのことでした。
専門家やサポーター、学校関係者や保護者の皆様と協働し、一人でも多くの子どもたちを救うため、三郷市での導入の可能性について伺います。
次に、1の2、夏休み明けの不登校防止策について伺います。
冒頭でも、夏休み明けの前後の自殺の多さについて話しましたが、それ以上に学校に行けなくなる不登校の子どももふえます。三郷市の特徴として、不登校になる子どもたちは、いじめが原因ということだけでもなく、育児放棄や家庭環境によるものも多いと伺っております。
不登校問題の取り組みの先駆者として、小金井市の活動があります。不登校対策キャンプを行うことで、不登校児童数を半減させた実績を持っています。企画計画を行った東京学芸大学教授の小林正幸先生と現在、小金井市の教育長をされている大熊雅士先生、そして赤鼻先生で有名な副島賢和先生も参加しております。ご縁があり、この方々の行う不登校キャンプに参加させていただき、お手伝いをさせていただきました。
三郷市においても、大熊先生に来ていただき、野のさとの子どもたちと青少年ホームにてさまざまな取り組みを検討し、不登校キャンプを1度行いました。ことしの8月19日に青少年ホームにおいて、「不登校は不幸じゃないin三郷」も開催されており、さまざまな取り組みも行っております。不登校の子どもを2学期から復学させるための工夫と実績や、ことしの9月から残念なことに新たに学校に来ることができなくなってしまった子どもの数と、現在行っている具体的な対策についてお伺いいたします。単発の対策でなく、継続的な対策が必要と考えます。
引き続き、2の1、三郷市における補助犬の活動についてお伺いいたします。
西日本での水害、北海道での地震と、自然災害が続いており、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。また、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
このような災害時に、がれきや土砂に埋まった人を助ける災害救助犬は、テレビなどでも放映され、認知度は高くなっております。しかし、補助犬については目の見えないかたが連れている盲導犬以外はあまり知られていないのが現状です。
補助犬は、目や耳や手足に障がいのあるかたの生活をお手伝いする盲導犬、聴導犬、介助犬のことです。身体障害者補助犬法に基づき、認定された犬で特別な訓練を受けています。障がいのあるかたのパートナーであり、ペットではありません。きちんと訓練され、管理も行われているので、社会のマナーも守れますし、清潔です。だからこそ、人が立ち入ることのできるさまざまな場所に同伴できます。
補助犬は、身体に障がいのあるかたの自立と社会参加に欠かせません。補助犬のことをもっと知っていただき、補助犬ユーザーと補助犬を社会の仲間として受け入れていただけるとありがたいと思います。
補助犬の種類についてですが、盲導犬は目の見えない人、見えにくい人が街の中を安全に歩けるようにサポートします。障害物を避けたり、立ち止まって曲がるポイントを教えたりします。「盲導犬」と書かれたハーネスをつけております。
聴導犬は、音が聞こえない人に生活の中の必要な音を知らせます。玄関のチャイム音、ファクスの着信音、赤ちゃんの泣き声など、聞き分けて教えます。「聴導犬」と書かれた表示をつけております。
介助犬は、手や足に障がいのある人の日常の生活動作をサポートします。物を拾って渡したり、指示した物を持ってきたり、着がえの介助を行います。「介助犬」と書かれた表示をつけております。
補助犬の同伴を受け入れる義務があるのは以下の場所です。国や地方公共団体などが管理する公共施設、公共交通機関、電車、バス、タクシーなど不特定かつ多数の人が利用する民間施設、商業施設、飲食店、病院、ホテルなどがあります。事務所においても、国や地方公共団体などの事務所、従業員50人以上の民間企業です。三郷市の盲導犬、聴導犬、介助犬の現状と今後についてお伺いいたします。
3番目として、アニマルセラピーについてお伺いいたします。
医学の進歩により、人は昔より長生きできるようになりました。しかし、心豊かに生活していくには精神的な支えも必要です。動物と人間の触れ合いは、医療ではなし得ないことも可能にすると言われ、レクリエーションやイベントなどでアニマルセラピーを取り入れる老人ホームがふえてきました。ボランティアが動物を連れて老人ホームを訪問したり、施設へセラピー犬を派遣する専門の団体もあるので、多くの入居者が動物と触れ合うことができます。また、外部から動物を連れてもらうことで、老人ホームが飼育をしなくても動物と触れ合うことができます。
老人ホームなど、介護施設に訪問してセラピー活動を行う場合、犬を用いるドッグセラピーが主流です。セラピーに用いられる場合は、以下に該当する犬種であり、専門的な訓練がなされています。元気と穏やかさを兼ね備えた犬種、アレルギーを起こしにくい、毛が抜けにくい、においがほとんどない犬種など、挨拶を交わして体に触れたり、なでたり、抱いたりする、ボールやおもちゃを投げて取りに行かせる、動物の名前を呼んでそばに来させる、一緒に散歩をする、えさやおやつを与える、動くことがおっくうになったり、動くきっかけが少なくなった高齢者が動物と触れ合うことにより、能動的に動物をなでたり近寄ったりすることで、精神的、身体的リハビリの補助となります。
歩行訓練の一環として、セラピードッグとホーム内を一緒に歩きますが、セラピードッグは歩幅をゆっくり合わせて歩くように訓練されていますので、散歩のように無理なく楽しく歩行ができます。また、セラピードッグと一緒に歩くために、リハビリに励もうという前向きな気持ちにもなります。中には、腕を動かしづらかった入居者も、犬の背中にブラシをかけるなどの目的ができることで、上半身を自然に動かせることもあります。このような心理的効果により意欲が向上し、免疫力アップにもつながります。
情緒の安定として、動物に触れることはリラックス状態を生む神経を刺激する生理的現象があり、情緒が安定すると言われています。責任感と意欲の向上として、動物と一緒にいることで、世話をしなくても使命感を持って、動物から頼られているという責任感が自然とわき、意欲が芽生えます。社会的効果として、セラピードッグと接することで入居者同士が犬の話題で盛り上がるなど、コミュニケーションが活発になることもございます。愛情を注げる存在がそばにいるということは、生活に輝きが増し、より豊かな生活を送ることができます。
高齢者になり、身体機能が低下すると、介護されることが多くなり、今までの健康な自分と比べて自信をなくし、落ち込むこともしばしばあるのではないでしょうか。アニマルセラピーでは、逆に動物の世話をする立場に変わり、人なつこい動物たちをかわいいと慈しむ感情と世話をしてあげなければといった使命感や役割意識も自然と生まれます。動物たちの無償の愛情を受け、自然と顔がほころび、生き生きとした表情になります。話すことが多くなったり、歩けるかたは一緒に散歩することができ、足腰の筋力の維持や向上が見込めます。
このように、アニマルセラピーは触れ合いによる心の癒やしや身体機能の向上といった効果が無限にあるのではないでしょうか。老人ホームに入居をされてからも、動物たちと触れ合うことができたら、すばらしいと思います。三郷市における高齢者向け、単身者向けのアニマルセラピーは行っていますでしょうか、現状と今後について伺います。
4番目として、障害者雇用について伺います。
1のアとして、テレビや新聞でにぎわいを見せている障がい者雇用数の水増し問題は、地域の方々も関心が高い問題です。雇用の分野において、障がい者に対する差別の禁止及び、障がい者が職場で働くに当たっての支障を改善するための処置、合理的配慮の提供義務を定めるとともに、障がい者の雇用に関する状況に鑑み、精神障がい者を法定雇用率の算定基礎に加える等の措置を講ずるとあります。
合理的配慮の提供義務とは、事業主に障がい者が職場で働くに当たっての支障を改善するための措置を講ずることを義務づける。ただし、該当措置が事業主に対して過重な負担を及ぼすこととなる場合を除くとあります。想定される例として、車椅子を利用するかたに合わせて机や作業台の高さを調整すること、知的障がいを持つかたに合わせて口頭だけでなく、わかりやすい文章、絵や図を用いて説明することです。苦情処理・紛争解決援助については、事業主に対して雇用する障がい者からの苦情を自主的に解決することを努力義務化、障がい者にまつわる紛争について個別労働関係紛争の解決に促進する法律の特例があります。障がい者雇用の水増し問題について、三郷市はいかがでしょうか、お伺いいたします。
4の1のイ、数合わせで障がい者を雇い、何もしなくていいよ、ただいるだけでいいからなどという雇い主がいることで、やりがいや生きがいを感じることなく、労働意欲がなくなり、やめてしまう障がい者もいると聞いております。障害者の雇用の促進等に関する法律で禁止されている差別は、障がい者であることを理由とする差別、直接差別を言い、車椅子、補助犬、その他の支援器具等の利用、介助の付き添い等の社会的不利を補う手段の利用等を理由とする不当な利益取り扱いを含むとあります。障がい者に対する差別を防止するという観点を踏まえ、障がい者もともに働く一人の労働者であるという認識のもと、事業主や同じ職場で働く者が障がい者の特性に対する正しい知識の習得や理解を深めることが大切であります。
三郷市の障がい者枠で採用されている方々は、生きがいややりがいのある職種についていますでしょうか、勤続年数についてもいかがでしょうか、三郷市の現状についてお伺いいたします。
以上で私の1問目を終了いたします。

○議長(中野照夫議員) 柳瀬勝彦議員の質問に対する答弁を残して、暫時休憩いたします。

△休憩 午前11時09分

△再開 午前11時25分

○議長(中野照夫議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。
柳瀬勝彦議員の質問に対する答弁を求めます。
有田るみ子教育長。
〔有田るみ子教育長 登壇〕

◎教育長(有田るみ子) 柳瀬議員のご質問にお答えいたします。
私からは、子どもの問題について、1、子供のいじめ問題について、柏市で導入している「STOP it」の三郷市における導入の可能性についてのうち、いじめをどのように考えるかについてお答えし、取り組みの詳細につきましては学校教育部長から答弁いたさせます。
学校は、誰にとっても安心・安全な場であるべきであり、いじめは決して許されないものであると捉えております。また、同時にいじめはどの子にも起こり得るという危機感を持ち、全ての児童・生徒がいじめに遭わない、いじめに向かわせない未然防止に努める取り組みを学校教育全体で行わなければならないと考えております。
そのため、いじめの未然防止につきましては、日ごろから一人ひとりにわかる、できるを実感させる授業を実践し、自己有用感や自己肯定感に満ちた児童・生徒の育成を図ること、さらに児童・生徒相互はもちろん、地域の方々と触れ合う体験活動の充実を図り、心を豊かに育み、人間関係を良好に保つ力を育てることも重要であると考えます。
そして、何よりも子どもたち自身に、いじめを許さない、いじめをとめよう、防ごうという意識を育てるとともに、いじめの訴えがあった場合は学校全体で速やかに解消に向けて取り組むことが不可欠です。
また、解消後も学校だけではなく、保護者等とも連携し、見守りを継続していくことこそ大切だと考えております。
今後も、「かけがえのない子らの命あずかり、夢を育む教育」を実現するため、いじめの未然防止及び早期発見・早期対応・早期解消に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 檜垣幸久学校教育部長。
〔檜垣幸久学校教育部長 登壇〕

◎学校教育部長(檜垣幸久) 柳瀬議員のご質問に順次お答えいたします。
1、子どもの問題について、1、子供のいじめ問題について、柏市で導入している「STOP it」の三郷市における導入の可能性についてお答えいたします。
三郷市いじめの防止等のための基本方針においては、いじめは大人の目につきにくい時間や場所で行われたり、遊びやふざけを装って行われたりするなど、大人が気づきにくく判断しにくい形で行われることを認識する必要があると明示しております。各学校では、無記名・記名併せていじめに関するアンケート調査を定期に実施しております。時には、家庭に持ち帰って記入し、封筒に入れて提出するなどの工夫をしている学校もございます。
アンケートの内容につきましては、児童・生徒自身が傍観者となることがないよう、自分の身の回りに心配な状況がないか等の項目を加えて調査を実施し、抑止効果向上にも努めております。
教育委員会といたしましては、3つの教育相談室に専任教育相談員を配置し、面談、訪問、電話による相談を実施しております。平成29年度、3つの教育相談室は、延べ4,808件の相談を受けております。近年では、SNSを活用したいじめの認知方法が注目されており、早期発見、抑止効果に有効な手段であると認識してございます。
しかし、問題の解決に結びつけるには、発信を受けとめる優秀な相談員の確保が必須条件であると考えております。SNSを活用したいじめの認知方法につきましては、引き続き実施自治体の動向を注視し、研究課題としてまいりたいと存じます。
次に、2、夏休み明けの不登校防止対策についてお答えいたします。
不登校傾向にある児童・生徒につきましては、夏休み後半には学校の受け入れ体制を再確認し、児童・生徒の心情に寄り添い、面談や家庭訪問等を通してスムーズに2学期のスタートを切れるよう支援を行っております。平成30年度は8月、管理職等研修会の後に臨時の校長会を開催し、8月末から2学期開始当初までの時期に不登校傾向にある児童・生徒に対して家庭訪問や面談など、具体の行動を起こすよう指示を出したところでございます。平成30年9月7日現在で、新たに3日以上の欠席があった小学生は2名、中学生は7名でした。現在、担任が家庭訪問や電話連絡を行い、家庭と連携し、不安や心配の解消に努めているところでございます。
今後も、出欠状況だけでなく、一人ひとりの表情を注視し、学年会議、教育相談部会を中心に情報収集と対応について協議し、家庭と連携を密にし、児童・生徒が安心して学校生活を送れるよう努めてまいりたいと存じます。

○議長(中野照夫議員) 小暮勲福祉部長。
〔小暮 勲福祉部長 登壇〕

◎福祉部長(小暮勲) 柳瀬議員のご質問に順次お答えいたします。
初めに、2、身体障害者補助犬についての1、三郷市における補助犬の活動について、ア、盲導犬、聴導犬、介助犬の現状と今後についてにつきましてお答えいたします。
平成14年に身体障害者補助犬法が施行されております。身体障害者補助犬法では、目に障がいのある人の歩行を助ける盲導犬、手足に障がいのある人に日常生活の手助けをする介助犬、耳に障がいのある人に必要な生活の音を教える聴導犬が補助犬となっております。
補助犬は、子犬時代をパピーファミリーと呼ばれるボランティアのもとで育てられ、候補犬として訓練を受け、身体障害者補助犬法第15条の指定法人での認証を受けて補助犬となります。補助犬が活躍できる期間は、2歳から10歳までの約8年間であり、引退後はボランティアのもとで余生を送っています。
現在、活躍している補助犬は全国で1,077頭、埼玉県内では盲導犬が48頭、介助犬が2頭、聴導犬が7頭の合計57頭となっております。補助犬を希望されるかたは、補助犬を育成する訓練団体に対し申し込みを行い、面接や訓練を経た後に指定団体の認定試験に合格したものが補助犬使用者となる障がい者と補助犬がペアとなるものでございます。
補助犬の貸与は無償でございますが、貸与中のえさ代、ワクチン等の医療費などの飼育管理費は補助犬使用者の自己負担となるものでございます。なお、この自己負担分につきましては、市町村の窓口を経由しまして埼玉県に申請を行うことにより、埼玉県の補助制度が利用できることになっております。
今後としましても、補助犬の活動などについて動向を見守っていきたいと考えております。
次に、3、アニマルセラピーについての1、高齢者、単身者向けのアニマルセラピーについて、現状と今後についてお答えいたします。
アニマルセラピーは、高齢者のかたなどが動物と触れ合うことにより、生活の質を向上させ、情緒、レクリエーションなど、さまざまな効果を期待して行われる活動であると聞き及んでおります。先進市と言われる熊谷市に確認をしたところでは、昨年度までは一般介護予防事業としてアニマルセラピーの活動をしている団体を紹介していましたが、現在は行っていないというような回答がございました。
また、埼玉県内では熊谷市とさいたま市の児童福祉施設や老人福祉施設のみでアニマルセラピー活動を実施しているとのことでございます。
本市の現状でございますが、市内の特別養護老人ホームではアニマルセラピーの効果として、一部の施設では入所者の癒やし効果として犬の活用をしていると聞いております。また、面会に訪れた家族が連れているペットと施設内のラウンジで触れ合うほか、介助犬について認めているとのことでございます。
現在、本市においては他市のように特定非営利活動法人などのボランティアがいないことなど、実施に向けて課題はあるものと考えます。今後は、他市の動向等につきまして注視し、研究してまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 渡辺健企画総務部長。
〔渡辺 健企画総務部長 登壇〕
P.201 企画総務部長(渡辺健)

○議長(中野照夫議員) 柳瀬勝彦議員。

◆7番(柳瀬勝彦議員) ご担当いただいた皆様、ご丁寧なご答弁ありがとうございました。
再質問はいたしませんが、それぞれの項目について要望を述べさせていただきます。
1問目の子ども問題についてですが、これからの三郷市の未来を担う子どもたちの問題解決は、我々大人にとって最重要課題でもあります。アンケートの実施を封筒で行ったり、3つの相談教室で4,808件の相談があるということも非常に心強い内容でありました。
また、教育長がおっしゃられていました、いじめ未然防止、いじめが起きてから対応するのではなく、やはり未然防止というところに力を入れていただきたいというふうに思います。
子育てを三郷市で行っていきたいと思ってもらえるようにするために、12月には幼児教育の無償化について質問をしたいと考えております。市長にとって、12月の議会は新しいスタートとなることを期待しております。きらりとひかる田園都市、人にも企業にも選ばれる三郷をさらに推進するべく、三郷市としての子育て支援を考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
うれしいニュースで、子どもたちを通わせたくなる埼玉、千葉のすごい学校ベストテンに彦郷小学校が選ばれました。私も、デザイナーとして市内の6校の学校ディスプレイをさせていただきましたが、三郷で一番最初に学校ディスプレイをし、日本一の読書のまちとしてふさわしい図書室にするため、子どもたちとプロのデザイナーがコラボレーションした最初の学校でした。「過保護のカホコ」の撮影現場としても使われました。子どもたちのために、特色のある行政指導が必要と考えます。特色のある学校の予算の増額も検討していただきたいと思います。
次に、1の1として、三郷市でのいじめ撲滅アプリの導入については、ぜひ検討の余地があると考えております。職員の負担軽減や専門的なかたがいなくても、十分導入できるアプリになっております。いつでも、どこでも、悩み相談ができる環境を整えて、未然に子どものいじめを防止していただきたいというふうに思っております。
1の2、不登校防止策ですが、自分に自信が持てなくなり、生きる価値を見失う子どもたちにとって、小さな成功体験を積み重ねていくことが大切です。他市で行っている不登校対策について調査研究をして、三郷市でも取り入れていけるものがあれば、検討していただきたいと思います。
不登校になった子どもたちの家庭訪問、面談を通じ、子どもたちと向き合い、また寄り添い方がとても大切と感じております。
2の1、三郷市における補助犬の活動について、市民の要望がある場合は積極的に対応していただきたいと思います。また、市のホームページを通じて盲導犬、聴導犬、介助犬などの補助犬についての情報提供をよろしくお願いいたします。希望者がいる場合には、できるだけのサポートをしていただきたいと思います。
3の1、アニマルセラピーについて、市民に喜ばれ、高齢者対策や単身者対策に有効な施策と導入を検討している高齢者施設への助成金や補助金について、今後も調査研究をしていただき、検討していただきたいと思います。
4の1、障害者雇用についてです。三郷市においては、水増し問題などもなく、障がいのあるなしにかかわらず、職種希望を聞きながら配置転換を適切に行っているとのことで、本当に安心しました。これからも、三郷市役所は他市の行政の手本となるべく、障がいのあるなしにかかわらず、年齢、性別、宗教や国籍に関係なく、市民が生き生きと暮らせる地域づくりに邁進していただきたいと思います。
議員となり、2回目の9月の定例会を経験し、さつき平に住む私は今後も新三郷地区の代表として地域の方々のご意見、ご要望を聞きながら、市民目線で活動をしてまいりますので、今後ともご指導よろしくお願いいたします。
これで私の要望を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。

○議長(中野照夫議員) 以上で柳瀬勝彦議員の質問を終わります。
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