2019年6月議会一般質問議会-菊名裕

1契約

1.公共工事に伴う遵守事項について

 ア.経過措置

 イ.施策の活用(繰越明許圧縮へ向け事務事業評価・人事評価制度の活用)

◆23番(菊名裕議員) 議長の指名により、一般質問を始めさせていただきます。
平成における三郷市議会も最終日となりました。来週には新しい元号が公表され、5月より新しい時代が始まります。そして、平成という時代が終わりを迎えます。
我が国にとって、戦争こそありませんでしたが、さまざまな出来事が起き、大きく変貌した30年間でありました。バブル経済が崩壊し、安定成長期の終えんを迎え、その後、「失われた20年」と言われる低迷した時期が続きました。
反面、IT技術の飛躍的進歩により、誰もがワンクリックで膨大な情報を入手し、瞬時に世界とつながる時代の礎を築いた時代でもありました。
三郷市においても、インターチェンジやつくばエクスプレスの開通により、「陸の孤島」と言われていたことがうそのように思えるほど、都心へのアクセスの整備がされ、一昨年には住みたいまちのベスト4に三郷中央が選ばれたことはご存じのとおりだと思います。
平成元年、三郷市の一般会計当初予算は210億円、今年度は500億円という予算が採決されました。この30年で、予算規模が2.3倍になり、人口も元年12万1,000人から30年14万人を超え、現在も微増を続けており、三郷市においては平成は大きく発展した時代であったと思います。
現在は、過去からの結果で、また未来へのスタートでもあります。新時代、私たちのまち三郷はどのようになっていくのでしょうか、期待するところであります。
それでは、質問を始めます。
昨年同様に、今議会初日に長本部長から次年度に繰り越される下水道事業費が示されました。繰越明許7億3,888万円のうち、5,188万円が委託料であり、残り6億8,700万円が次年度に繰り越される12本の工事請負費の総額とのことでした。金額の違いこそあれ、数年来、議案として当然のように上程されております。
昨年3月議会において、この負のスパイラルに対し、市民感覚と経営感覚を大切にする市長の視点から、どのようなお考えをお持ちでしょうかとの問いに、工事発注の平準化にも意を用いながら、適切な執行に努めたいとの答弁がありました。これを受け、歳出では契約に伴う遵守事項を事務事業評価に載せるよう、各関連課にご指導をいただけないでしょうかとの問いに、市長は契約遵守事項が事務事業評価になじむかどうか、議論のあるところであるとお答えをいただきました。
市長にお伺いいたします。
市長のご意向とは別に、どのような機関での議論が必要なのであるのか、事務事業において審議会、協議会、審査会、調査会などの諮問機関があるのでしょうか、ご答弁をお願いいたします。
建設部長にお伺いいたします。
質疑で、今年度の下水道工事繰越額の詳細をご説明いただきましたが、昨年度と比較しても、さしたる改善は見受けられませんでした。答弁では、今後下水道工事のさらなる技術力の向上に努めるとともに、事務事業評価などによる進捗管理のほか、各関連機関との事前調整や設計及び施工管理を含めた総合的なマネージメントの実施により、適正な工程管理に努め、工事の平準化を図りながら下水道整備を進める。また、今後も関係機関などの協議をより密にし、公共下水道の入札及び契約の適正化の促進に関する法律などの関係法令を踏まえ、引き続き分離発注などにより契約時期の平準化を図るとともに、適正な工事発注に努めたいとありましたが、今年度の発注工事においてどのような対策をとられたのかお伺いいたします。
財務部長にお伺いいたします。
3月発注工事について、契約担当部署としては審査の内容が契約に至るまでの決裁が正しく行われているか、契約相手の決定が正しいか、入札参加登録の内容と一致しているか等、全ての審査をして確認している。発注見通しをまとめている関係上、進捗管理に努めていきたいとありました。今議会の下水道繰越明許費における工事の進捗管理において、担当課としてどのような作業をされたのか、お伺いしたいと思います。
企画総務部長に伺います。
昨年の質問は、三郷市が契約した工事が当初契約どおりに執行されていないと認識があるにもかかわらず、長年にわたり放置されてきたことに対し、これまで疑問を持ち、改善しようとする人がいなかったことが問題ではないかと申し上げました。今議会、議案第11号、平成30年度三郷市公共下水道事業特別会計補正予算、公共下水道汚水整備事業にて採決された繰越金7億3,888万円は、改善の余地が見られないことを如実にあらわしているのではないでしょうか。例年のように、コンプライアンス上、問題はないにせよ、事業の見直しは絶えず行われるべきであり、根幹から考え直す必要があります。
このような状態に至ることを是正するため、行政運営の政策を三郷市は導入しているのではないでしょうか。問題に対し、みずから積極的に取り組んでいく人材を育成する人事考課制度、また事業を検証し、問題を浮かび上がらせ、継続的な改善を促す事務事業評価をツールとしてお持ちのはずです。
なぜ、政策と結果がコミットしないのか、企画総務部長にお伺いしたいと思います。
以上で終わります。

○議長(中野照夫議員) 菊名裕議員の質問に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 菊名議員のご質問にお答えいたします。
1、契約の1、公共工事に伴う遵守事項についてのイ、施策の活用の総論についてお答えし、詳細については担当部長をして答弁いたさせます。
本市における施策を推進するための各種事業につきましては、第4次三郷市総合計画に基づき、各部において実施しており、市民感覚・経営感覚を持ち、経営資源の有効活用により効率的な市政運営を行っていくための評価制度として、自治基本条例に基づき事務事業評価を実施しております。
事務事業評価の趣旨としましては、施策に対する各種事業の効果の把握、必要性、効率性などの視点で事業の効果をみずからが評価を行うとともに、その内容を明らかにし、透明性を確保するため、役割を担うものであり、社会情勢や市民ニーズの変化に弾力的に対応し、事業の効果が有効にあらわれるよう、常に改善に努めているものであります。
各部・各課においては、事業の効果を高めるために創意工夫を凝らし、進捗管理を行っていくなど、職員みずから改善の意思を持って絶えず事業の見直しを実施しており、評価項目等について審査するような審議会等はございません。
今後も、ふるさと三郷みんながほほえむまちづくりの実現に向け、各種施策を実施していくとともに、事務事業評価を適正に運用し、それぞれの事業成果の向上に努めてまいります。

○議長(中野照夫議員) 渡辺健企画総務部長。
〔渡辺 健企画総務部長 登壇〕

◎企画総務部長(渡辺健) 菊名議員のご質問にお答えいたします。
1、契約の1、公共工事に伴う遵守事項についてのイ、施策の活用についてでございますが、まず人事評価制度につきましては評価者である管理職と期首に面談を行い、職員個々の能力プラスアルファとなるような困難度の高い課題を掲げ、評価手法となる適切な項目を数値目標として設定し、現状分析に始まり、対応策の検討を行い、試行錯誤を繰り返しながら、その達成に向け行動し続け、目標を達成することで本人のさらなる資質の向上や意欲の醸成を図ることができ、市民サービスの向上にもつながるものと考えております。
高い目標を掲げ、達成に至らない場合においても、結果だけではなく、人材育成の視点から個人が責任を持って積極的に行動している点、実施方法、手段等、その過程についても適切に評価すべきものと考えております。
事務事業評価につきましては、国における行政機関が行う政策の評価に関する法律を基にした取り組みを起点としております。その目的といたしましては、行政機関の政策についての効果の把握、必要性、効率性、有効性の観点から評価をし、その評価結果を次年度以降の政策に反映させることと考えております。このような評価のあり方を受け、本市では三郷市自治基本条例において行政評価について定め、実施しているところでございます。
本市の行政評価は、主に事務事業評価において行っておりますが、評価の視点といたしましては市長からもございましたように、各事業の効果の把握、必要性、効率性などに視点を当てております。その中で、まずは事業自体を実施することの必要性、重要性という視点を優先的に考えており、次に無駄なく効率的に事業が行えたかなどの視点があり、また事業内容を公表することで事業の透明性を確保する役割も担っております。
各事業における事務手続につきましては、事業を行う上での効率性の視点に関連するところでございます。あわせて、最少コスト、人員等で最大の効果を出せるような事務効率性、進捗管理などを創意工夫の上、考えていくことが評価を通じての改善であると考えております。
このような取り組みを通じて、議員からご質問ございました繰越明許の圧縮につきましても、担当課において評価を行い、みずからがさまざまな観点から検討し、見直しを図ったことにより、昨年度に比べて改善されていると聞き及んでおります。
今後、引き続き人事評価制度、事務事業評価制度につきましても、それぞれの制度の趣旨に基づき、さらによい制度となるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 石出弘財務部長。
〔石出 弘財務部長 登壇〕

◎財務部長(石出弘) 1、契約の1、公共工事に伴う遵守事項についてのア、経過措置についてお答えいたします。
契約担当部署といたしましては、発注課が作成した契約に至るまでの関係書類を審査し、決裁が正しく行われているか、契約相手決定の経緯が適正であるか、また契約相手の事業者が入札参加登録の内容と一致しているかなどを確認を行ったところでございます。発注見通しの進捗管理につきましては、三郷市建設工事に係る発注見通しの公表要綱に基づき、発注課から提出された発注見通しを取りまとめ、工事の場所や期間、入札の時期などを公表しており、発注を取りやめたと伺っております1件を除き、公表した全ての工事について契約を締結していることを確認しておるところでございます。
今後も、契約担当部署として発注見通しの公表を速やかに行うとともに、公表後の契約手続の進行状況を確認するなど、発注見通しの公表内容の進捗管理を行ってまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 長本俊也建設部長。
〔長本俊也建設部長 登壇〕

◎建設部長(長本俊也) 私からは、1、契約の1、公共工事に伴う遵守事項についてのア、経過措置についてお答えいたします。
発注担当部といたしましては、今年度工事の発注において事前の調整や準備などを見直すことで適正な工期確保、発注時期の平準化、あわせて繰り越しとなった工事の早期竣工に努めてまいりました。
今年度の発注時期につきましては、平成29年度と比較し、全体的に早期に移行できたのではないかと考えております。また、平成31年度における工事が想定される区域の住民の皆様に対しましては、事前の調査に関する説明、ご案内も既に実施させていただきました。新年度に入りまして早期に調査が開始できるよう、説明会を前倒しして開催したものでございます。平成32年度以降の工事が想定される区域につきましても、早めの準備に取りかかるために、平成31年度予算の中で一部調査に関する委託料を計上させていただいております。地域との調整、不確定要素や外的要因などにより工期を延期せざるを得ない工事も発生しておりますが、今後も引き続き適切な事務手続や処理を行うとともに、契約時期の平準化を含め、適切な工事発注を図り、事業推進に努めてまいります。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 菊名裕議員。

◆23番(菊名裕議員) それぞれご答弁ありがとうございました。再質問をいたします。
昨年3月、今年度に繰り越された工事においての最遅竣工の工期を伺いました。一番遅く終わる工事ということですね。工事費1億260万円の工事であり、30年度8月31日までには終わるとご答弁をいただいたのですが、実際にはそれよりも6か月遅れた今月の8日の日に竣工検査が行われたということです。去年ご答弁いただいた日にちよりも半年遅れているということですね、工期設定に大きな問題を感じます。
今議会で繰り越された12本の工事について、質疑の答弁から工期を算出してみました。9か月工事のものが2本、10か月が1本、11か月が3本、12か月が4本、14か月も2本ありました。当初工期、これは3月29日ですね、短くても3か月延びる、長いものでは9か月の工事延長をしなければ工事が終わらないことを承知で契約を交わしております。また、14か月の工事などは論外であり、基本的見直しを必要とする確信犯的な設定です。
先の質問でいただいた答弁に、「適正工期の確保」とありましたが、1年は12か月しかありませんし、繰り越しになった工事の早期竣工がなければ、次年度もまた同じことを繰り返すだけであることは自明であります。担当課としても、十分ご認識であると思います。
さて、現状把握はここまでできました。次に進みます。
議案第14号、公共下水道事業特別会計の質疑で伺った監理業務は、平成22年から計上されています。詳細は、部長答弁でもあったとおり、工事の進捗状況の把握や品質管理など、限られた職員のカバーをし、工事の円滑な施工を実施するために課内で検討した後、予算計上し、導入したことと思われます。結果はともかく、これは現状を把握し、改善策を講じ、実施した事例であります。また、事前説明の前倒しなど新規に実施されていることもあるとのご答弁でした。長年にわたり継続されていた繰り越しに対し、問題であると認識し、改善策をとり、実施する、これはPDCAでいえばチェック、アクションのプロセスであり、これが継続的改善を目指す事務事業評価の第一歩であると私は思います。
結果は出ていませんが、長本部長、新年度繰越明許の圧縮を下水道課の事務事業の目標としてぜひ掲げてください。大変高いハードルではありますが、結果はおのずとあらわれてくると思います。要望とします。
次に、契約課は範疇以外は何もしないよとのことでしたが、少なくとも昨年3月以降、私の問題提起の意図はご理解していただいているはずです。商工会でのプレミアム商品券での質問でも申し上げましたが、問題に対しみずから積極的に取り組んでいく人材を育成する人事考課制度はご存じと思われます。同じ三郷市役所内で、なぜ課によりこのような温度差が生まれるのでしょうか、ご答弁をお願いしたいと思います。
企画総務部長には何年も何年も同じ答弁を伺ってまいりました。施策に対してのご説明をしてくださいという質問をしているつもりは毛頭ございません。端的に申し上げますと、問題を問題として認識することを避け、問題に対して正面対峙することを意図的に避けていることが、行政評価として三郷市が施策として掲げている事務事業評価や人事考課制度が機能しない大きな要因ではないでしょうか。企画総務部長、ご答弁をお願いします。
最後に市長に伺います。できれば、ご答弁もこの順番でご答弁いただけるとありがたいんですけれども。最初に伺った諮問機関などはないというようなご答弁でした。では、改めて三郷市行政の長である市長にお願いいたします。工事発注の平準化、また適切な執行を行うために繰越明許の圧縮を事務事業評価の対象に掲げ、積極的に取り組むよう各関係部署に指示することをお願いいたしまして、再質問を終了させていただきます。
以上です。

○議長(中野照夫議員) 菊名裕議員の2問目に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

◎市長(木津雅晟) 再度の質問にお答えをいたします。
繰越明許圧縮を事務事業評価の評価対象に掲げ、積極的に取り組むよう関係部署に指示することという再質問でございます。
事務事業評価の本質といたしましては、創意工夫を凝らして事業の成果や効率性を高めるよう、みずから改善し続けていくことがそのあり方であると考えております。
公共事業等につきましては、工事の規模が国等のスケジュールに合わせて、補助金を活用するものも多くあります。さまざまな要因により繰越明許となっているものもございます。各種事業の実施に当たっては、地域経済の循環や市内事業者の育成といった観点も含め、その実施方法等に工夫を講じていく必要があるものと考えております。引き続き、それぞれの事業成果の向上に努め、各種必要施策を実施してまいります。

○議長(中野照夫議員) 渡辺健企画総務部長。
〔渡辺 健企画総務部長 登壇〕

◎企画総務部長(渡辺健) 再度のご質問にお答えいたします。
事務事業評価、人事考課制度の推進につきましては、1問目で申し上げましたとおりでございます。事務事業評価については、施策に対する各事業の効果の把握、必要性、効率性などに視点を当て、評価を行うとともに、問題点の把握を行っているものと考えております。
現在は、その制度を活用し、各種事業のブラッシュアップ、新規の施策や優先的に実施すべき施策の構築において、有効に機能しているものと認識しております。
また、人事考課制度につきましては掲げた目標を達成することと同様、目標に向かって努力しているプロセスも評価の対象としており、人材育成の視点からも重要な制度でございます。
職員は、部や課の組織目標に沿って個人の目標を設定しておりますが、目標達成をするために問題点を抽出し、課題解決に向け、創意工夫をしながら試行錯誤を繰り返し、行動することにより、職員が確実に成長をしているのであれば、人材育成の視点からも人事考課制度も機能しているものと考えております。
いずれにしましても、引き続きそれぞれの制度を活用しながら、成果の向上、人材育成等に努めるとともに、各種施策の実施につきましては前向きに進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 石出弘財務部長。
〔石出 弘財務部長 登壇〕

◎財務部長(石出弘) 再度のご質問にお答えいたします。
契約担当課は、なぜ工期変更に伴う繰越明許などに対して何もしないのかというご質問かと思いますが、工期の変更につきましては契約約款に基づき発注者と受注者が協議し、合意の上で変更契約を締結しているものと考えております。
契約部署といたしましては、1問目でもお答えしましたとおり、契約関係書類の決裁が正しく行われているか、契約相手決定の経緯が適正か、契約相手の事業者が入札参加資格登録の内容と一致しているか、また発注見通しにつきましても公表した工事について、引き続き進捗管理に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。

○議長(中野照夫議員) 以上で菊名裕議員の質問を終わります。
以上で市政に対する一般質問を終わります。


関連記事

  1. 2017年12月議会一般質問-菊名裕

  2. 2018年12月議会一般質問議会-菊名裕

  3. 2018年9月議会一般質問議会-菊名裕

  4. 2018年6月議会一般質問議会-菊名裕

  5. 2018年3月議会一般質問-菊名裕