2017年12月議会一般質問-加藤英泉

1まちづくり
1.三郷市陸上競技場公園について

 ア.陸上競技以外の利用等のビジョンについて

 イ.番匠免運動公園の活用について

 ウ.地域町会との整合性について

2.陸上競技場公園周辺の安全対策と利便性について

 ア.常磐自動車道側道と蓮沼橋付近の信号機設置について

 イ.路線バスの増便と新規路線開設について

 ウ.無料自転車の配置について

3.都市公園の運動施設の対敷地面積割合について

 ア.半田運動公園の野球場部分は何%か

 イ.陸上競技場公園の陸上競技場部分は何%か

4.三郷駅周辺の再開発の予算措置について

2平成28年度決算
1.繰越金の債務返済(繰上償還)について

2.生活保護の現況について


P.120 加藤英泉議員

△加藤英泉議員

P.120 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 通告第7、17番、加藤英泉議員。
〔17番 加藤英泉議員 登壇〕

P.120 17番(加藤英泉議員)

◆17番(加藤英泉議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、順次質問をさせていただきます。
上尾市においては、出直し市長選が行われております。埼玉新聞12月8日の紙面では、23万人の選択として、「汚職背景に古い体質、ドン支配、議会追及届かず」と滅多にない大きい見出しが出ておりました。受けとめとして、議会の怠慢のような書かれ方をしておりましたが、身につまされる感があります。我々議員は、みずからを戒め、市政を評議することが大事であると改めて感じた次第であります。
それでは、質問に入ります。
1、まちづくり、1、三郷市陸上競技場公園について、ア、陸上競技以外の利用等のビジョンについて。
陸上競技場は三郷市の運動場の中核をなすものであり、ここには県内でも3番目となる大型映像装置も整備され、全天候型のブルートラック、人工芝のインフィールド、スケートパーク、バスケットボールコート、会議室が備えられ、ほかのスポーツでは、サッカーやラグビー、グランドゴルフなどの利用も考えられます。
当然、オリンピック開催の際は、ホストタウンとしてギリシャ共和国選手団の事前キャンプの練習場として提供されると思いますが、整備費用、また年間にかかる維持管理費も多額であり、効率よく有効、有意義な運営をする必要がありますので、管理委託だけでなく、興行もできる企業に委託することも考えられます。市として、スポーツ以外の利用で、どんなビジョンをお持ちかお伺いします。
また、前にも発表されておりましたが、次年度予算も固まりつつあると思いますが、年間の維持管理費等、委託料はどのくらいになるのかお伺いいたします。
イ、番匠免運動公園の活用について。
陸上競技場公園から第二大場川沿い北部には、水辺再生事業が行われ、桜と芝桜もあり、また東側には常磐道を挟んで、番匠免運動公園があります。番匠免運動公園は自然が豊かであり、森林浴も楽しめるよう、野球やテニス以外の人にも自然を味わってもらえるよう、開放することを要望させていただきます。
ウ、地域町会との整合性について。
陸上競技場公園は泉町会にあり、隣は北美町会、周辺地域とのつき合い方や対応は重要であります。どのように考えているのかお伺いいたします。
2、陸上競技場公園周辺の安全対策と利便性について。
ア、常磐自動車道側道と蓮沼橋付近の信号機設置について。
陸上競技場公園の東西の道路は、通行量もふえてきており、制限速度を超えた運転と相変わらずの大型車の駐車がありますので、注意喚起の看板の設置とともに、陸上競技場の使用開始に際しては、番匠免運動公園との往来も当然出てきますので、安全対策として2か所の信号機の設置は必要であると思います。
1か所は中川処理センター北門に通じる場所、もう1か所は第二大場川にかかる蓮沼橋付近がよいか思います。既に設置要望がされていると思いますが、確認の意味でお伺いいたします。
イ、路線バスの増便と新規路線開設について。
現在、陸上競技場公園近くを通るバス便は、マイスカイ交通の1路線だけで、三郷駅南口からピアラシティに至るピアラシティ南循環便で、停留所はビバホームのあるピアラシティ南交差点近くにありますが、競技場近くに移設する必要があります。
また、利便性を高めるためには増便も必要で、このほかに新三郷駅からと三郷中央駅からの新規路線も考慮する必要があると思います。特に、放水路以南の市民のかたが乗りかえなしで往来できるなどの利便性を図ることも大事であると思います。増便、新規路線について、既に交渉を終えているもの、交渉中のもの等も含め、現在の状況をお伺いいたします。
ウ、無料自転車の配置について。
国土交通省の交通政策基本計画のコミュニティサイクル導入推進を受け、全国100もの都市がまちづくりや環境面から公共交通の機能補完、地域の活性化、観光戦略の推進のため都市の新たな移動手段として、コミュニティサイクルを導入し、注目を集めております。
特に、産業振興の面から、観光戦略の推進を導入目的の1位に挙げる都市が多く、人にも企業にも選ばれるまち三郷市としても新しいサービスとして公共交通の補完といった観点からも、三郷コミュニティサイクルとして、三郷駅、新三郷駅、三郷中央駅に拠点サイクルポートを設置し、自転車の無料貸し出しをしてみてはどうかと考えます。
陸上競技場公園のようなスポーツ拠点との往来や観光や交流促進、買い物、農業体験、B級グルメなどで市内を回遊し、出発地と違うほかの拠点サイクルポートにも乗り捨てできるワンウェイタイプの展開を行うことで、シティセールスの面からも、三郷ブランドの1つとしての発信や訴求ができるものと考えます。無料自転車の配置について、ぜひ企画、そして実行されたくお伺いいたします。
3、都市公園の運動施設の対敷地面積割合について。
三郷市都市公園条例が改正され、都市公園に設ける運動施設の敷地面積の総計の当該都市公園の敷地面積に対する割合は100分の50を超えてはならないという条項が加えられました。
そこで、ア、半田運動公園の野球場部分が何%か、半田運動公園の中で野球場部分は公園全体の何%に当たるかをお伺いいたします。
イ、陸上競技場公園の陸上競技場部分は何%か、陸上競技場公園の陸上競技場部分は公園全体の何%に当たるかをお伺いいたします。
4、三郷駅周辺の再開発の予算措置について、2回目の質問になります。
1982年、昭和57年の区画整理事業換地から35年が経過しました。この間、三郷駅を挟んで、南北の中央通りに商店や金融機関などが存在してきましたが、時間の経過とともに、郊外型の大型店舗、あるいはショッピングモールの出店、あるいは後継者不在などにより廃業や撤退を余儀なくされてきております。総合スーパーとしてオープンしたニチイを中心に駅周辺が発展し、土曜日、日曜日の車の渋滞も今では懐かしく感じます。
現在では、食品スーパーのカスミが中心としてワオシティとして運営されておりますが、2020年にはその賃貸借契約も終了します。そのため十数人の地主の皆さんも、約5億円かかる解体工事も含め、借入金の負担なく建てかえを行うことを前提として協議されておりますが、結論には至っておりません。
二十数年前から三郷市の計画のページを飾っているファイブ・ハート・タウン構想については、首長が変われども、三郷駅周辺は企画や対策も全くの手つかずで、現在では三郷駅周辺の構想について、第4次三郷市総合計画後期基本計画の土地利用の将来都市構造の中では、地域拠点として位置づけられ、近隣型の商業、業務機能の集積を図ることで、市民の生活利便性の向上や活性化を目指すとうたわれておりますが、計画が平成22年度から始まって以来、いまだ計画案が全く示されておりません。
前回の質問には、地域のリニューアルが必要であると認識しているが、地元からの要望がない。関係地権者の皆様とともに、基本構想の検討を進めていくことが必要と考えている。地元の機運が盛り上がれば、市としても協力にやぶさかではないと答弁されておりましたが、市が範を垂れ、第2回目の区画整理事業と考え、市の主導により地元と開発にたけたコンサルタントの三者が協議しながら行うことが大事であると考えます。
調整区域の開発である産業立地ゾーンも自主財源として否定はしませんが、規模が大きくなればなるほど、都市計画税の課税がないなどの税の不公平感を増長し、将来に禍根を残す可能性もあり、それよりも居住する住民のためにも、既成市街化区域の再生を優先して行うことが大事だと思います。
三郷駅周辺の再開発では、ワオシティ建てかえの点の開発と、駅南北の中央通りを中心とした商業区域全体の面の開発、そして新たに江戸川の船着場を中心とする遊、遊びの部分の考えもできると思います。これらを考慮し、協議会の設立や先進地視察、勉強会、講演会の実施など、再開発を前進させるためにも投資の意味でも予算措置を講じることについてお伺いいたします。
2、平成28年度決算、1、繰越金の債務返済(繰上償還)について。
9月定例議会で平成28年度一般会計決算が認定されました。歳入は477億6,000万円、歳出は444億9,000万円、その中で、歳入では前年と比較して、個人市民税は納税義務者数の増加などで2億5,000万円の増額、固定資産税が住宅等の新築などにより2億6,000万円の増額となり、市税全体では6億3,000万円の増額で、215億円となりました。
自主財源を見ますと、財源比率が前年の59.7%から61.7%にアップし、金額では前年の292億5,000万円から2億3,000万円増額の294億8,000万円となりました。これらの増額の原因は、区画整理事業の成果であると評価できます。繰越金も平成28年度は28億4,000万円でした。しかし、平成28年度は30億3,000万円となりました。
このような中、市債残高は前年度から2億9,000万円ふえ422億5,000万円となり、一般会計当初予算の額に近づきつつあります。俗にいう借金は市民1人当たり30万3,000円となりました。ちなみに、平成24年度の市債残高の381億6,000万円から4年間で40億9,000万円増加しております。この4年の間には、小・中学校のトイレの改修工事、空調設備工事及び幸房小学校の増築工事等がありましたが、市債の増加はこのままでよいわけがないと考えます。
歳入の477億円を売り上げ、繰越金の30億円を純利益としますと、一般的には超優良企業とみなされますが、市の決算では、職員の皆さんの経費節減や節約などの努力は当然あったと思いますが、補正予算を組んだ後の30億円の繰り越しには疑問符がつきます。予算規模から通常ですと、繰り越し規模を15億円から20億円の編成をするのでしょうが、10億円程度の消化不足があったのではないかと思います。精査してみる必要があると思います。
三郷市は税の増収が見込めます。増収のとき、あるいは増収が見込めるときほど、借金返済のチャンスではないかと考えます。次代を担う子や孫の後世につけを残さないためにも、負債削減、借金返済は必須であると考えます。借金返済についてどう考え、どう取り組もうとされているのかお伺いいたします。
2、生活保護の現況について。
三郷市の保護率は平成28年度で1.72と埼玉県下40市の中でも5~6番手にあります。2014年の統計ですが、全国全地域928自治体の住民1人当たりの生活保護ランキングでは156位、金額で32万3,000円となり、ちなみに隣の吉川市は14万3,000円となっており、決して喜べないランクにあります。
近年、高齢化により、生活保護扶助受給者も高齢者かつ単身者の増加傾向ということですが、生活保護については、世間の見る目は厳しいものがあります。平成28年度の生活保護事業決算額は42億3,000万円で、前年比約6,000万円の減となっており、毎年増額の一途の中にあって、評価できると思います。そこで、まず業務の取り組み、動向、相談の状況についてお尋ねいたします。
次に、扶助費の中でも医療扶助が年々伸びていて、全体の46%を占めております。私は前回の質問で、後発医薬品、ジェネリック医薬品の使用啓発推進の提案を行いましたが、現在、どの水準にあるのか。医療扶助費、あわせて介護扶助費についてお尋ねいたします。
次に、私は住宅の賃貸借の仕事をしておりますが、1年前幼児を連れた若い女性が来店し、生活保護を受けるので、物件を探しているというので、事情等をお聞きしましたら、船橋市から来られて三郷市で探していると言います。何で三郷市がいいかと尋ねましたら、友だちの紹介があり、また三郷市はほかの市よりももらいやすく、金額も多いと言いました。
また、先日、60代半ばの女性から、生活保護を受けたいので市のかたを紹介してほしいと電話がありましたので、私は生活保護の紹介は一切していない。まず近くの民生委員のかたに相談してみて、それで納得ができないのであれば、市の相談窓口があるので、そちらにお話ししてみてくださいと言いました。具体名は避けますが、政党名、団体名を挙げ、友人からそちらに相談すればすぐにもらえると言われたが、それが嫌で私に連絡したということでした。
生活保護扶助費をもらっている偽装離婚者、あるいはタクシー券を使用し、毎日5時にカラオケ居酒屋に通う不正受給者など、不公平、不平等の苦情や話題が多いのが現状ではないでしょうか。不正受給への取り組み状況についてお尋ねいたします。
また、不正受給に関連して、ほかの自治体の話題で、職員が仕事上の正義感で厳格に審査し、口ききも含め、不正受給を減らし、仕事としては大いに評価されてしかるべきところ、人事異動でほかの部署に異動させられたということも聞いております。ほかの自治体のこととはいえ、市民、住民の信頼を裏切る人事異動はあってはならないと思います。まことにせこいことと思います。
次に、就労による自立の促進について、健康生活面に着目した支援は、受給者それぞれの状況に応じた自立に向けた基礎となり、安定した職業につくことにより、保護からの脱却を促すことになり、受給開始当初からしっかり監視しながら、そして支援していくことが重要と考えます。
健常者でも何らかの理由で受給しているかたもおられると思いますが、そのような人たちにはスクールガードやシルバー人材センターの人が行うような仕事に、ボランティアとして活動してもらうことを考えてもよいのではないでしょうか、就労支援の取り組み状況についてお尋ねいたします。
以上で質問を終わります。

P.125 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 加藤英泉議員の質問に対する答弁を求めます。
木津雅晟市長。
〔木津雅晟市長 登壇〕

P.125 市長(木津雅晟)

◎市長(木津雅晟) 加藤議員のご質問にお答えいたします。
1、まちづくりの4、三郷駅周辺の再開発の予算措置についてお答えをし、他につきましては、担当部長をして答弁いたさせます。
三郷駅周辺地域は早稲田区画整理事業による整備、先ほど申されましたように、35年が経過をし、市民のニーズの変化に伴い、まちの様子も変わってまいりました。この三郷駅周辺は、第4次三郷市総合計画におきまして、地域住民の生活の利便性を向上させる地域拠点と位置づけしているところでございます。
これまで市は三郷駅前周辺の公共施設の再整備として、北側の駅前広場の整備や南北のトイレ改修などを実施してきたところでございます。
今後、三郷駅周辺をさらに魅力的なものとするためにはどうするべきか、公共施設の整備のほか、官民連携による再開発や民間共同事業など、さまざまな手法について検討していく必要があると考えております。
また、三郷駅周辺のまちづくりにおいて、不可欠なものは地域の皆様のご理解、ご協力であり、まちをさらによくしようとする機運の高まりであります。
市といたしましては、地権者及び地域の皆様のご意見に耳を傾け、今後、市がどのような既存市街地の整備にかかわっていくことができるか、先進事例を調査し、見識を深めてまいりたいと考えております。

P.126 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 島村徹環境安全部長。
〔島村 徹環境安全部長 登壇〕

P.126 環境安全部長(島村徹)

◎環境安全部長(島村徹) 私からは、1、まちづくりの2、陸上競技場公園周辺の安全対策と利便性について、順次お答えいたします。
初めに、ア、常磐自動車道側道と蓮沼橋付近の信号機設置についてお答えいたします。
陸上競技場公園と番匠免運動公園との間の信号機につきましては、議員ご指摘のとおり、番匠免運動公園の往来が予想されますことから、陸上競技場整備に伴いまして、担当部局が警察に対し信号機設置の要望を行い、協議を重ねているところでございます。
また、蓮沼橋付近交差点につきましては、泉二丁目地内の第二大場川沿いの遊歩道から都市計画道路南蓮沼泉線へ出る交差点であり、当該交差点を横断すると、陸上競技場公園側へ行くことができます。
信号機の設置管理者である吉川警察署に確認したところ、隣接する信号機との距離が近いことなどから、現状での設置は難しいとのことでありますが、交通事故防止の観点から、陸上競技場公園周辺の交通状況を注視し、その安全性を確認してまいりますとともに、吉川警察署など関係機関と連携し、歩行者の安全確保に努めてまいります。
次に、イ、路線バスの増便と新規路線開設についてでございますが、陸上競技場公園周辺のバス路線につきましては、三郷駅から笹塚交差点を経由してピアラシティを循環するバスが、朝5時台から夜10時台まで、右循環、左循環合わせて平日は38便、土曜日、日曜日、祝日は35便運行されております。
陸上競技場公園前のバス停設置につきましては、陸上競技場の開設に合わせて、陸上競技場利用者の利便性を図るため、陸上競技場公園前への新規のバス停の設置に向けて、バス事業者と協議をしているところでございます。
ピアラシティ循環におけるバス路線の増便、新三郷駅や三郷中央駅を起点とする陸上競技場公園周辺をつなぐ新規路線につきましては、陸上競技場公園が整備されることにより、スポーツの交流をはじめ、地域の活性化が見込まれると考えられます。
一方で、運転手不足など、路線バスを取り巻く経営上の課題もあり、増便や新規路線の開設は難しい状況ではございますが、利用者の利便性向上を図るため、今後の陸上競技場公園の利用状況に注視しながら、バス事業者とともに検討してまいります。
次に、ウ、無料自転車の配置についてお答えいたします。
コミュニティサイクルは、町なかに幾つもの自転車貸し出し拠点を設置し、自転車を利用したいかたがどこでも貸し出し、返却できる新しい交通手段でございます。都内では、千代田区や新宿区、渋谷区などで、埼玉県内ではさいたま市や川越市などがコミュニティサイクルを実施しております。
また、最近では、自転車シェアリング事業として、事前に自転車シェアリングサイトに登録し、事業のサービスエリア内であれば、どこのサイクルポートでも返却できるサービスをコンビニエンスストア事業者が実施しております。現在は、東京都内の店舗で設置しており、順次、その規模を拡大する予定とのことでございます。
本市におきましては、三郷駅北口自転車駐車場において、自転車駐車場整備センターが運営しているレンタサイクルがあり、通勤や通学などで利用されております。
議員ご指摘のコミュニティサイクルの導入につきましては、新たな交通手段の確保だけでなく、観光や買い物、健康増進などにおいても有効な方策と考えておりますが、設置場所や管理上の問題、事業採算性の課題等もございますので、レンタサイクルの拡大なども含め、民間事業者の動向を注視するとともに、先進自治体の事例に当たりながら、調査、研究をしてまいります。
以上でございます。

P.127 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 豊賀克夫まちづくり推進部長。
〔豊賀克夫まちづくり推進部長 登壇〕

P.127 まちづくり推進部長(豊賀克夫)

◎まちづくり推進部長(豊賀克夫) 私からは、1、まちづくりの1、三郷市陸上競技場公園についてのうち、イ、番匠免運動公園の活用についてと、3、都市公園の運動施設の対敷地面積割合について、順次お答えいたします。
初めに、1、三郷市陸上競技場公園についてのうち、イ、番匠免運動公園の活用についてでございますが、三郷市内を南北に流れる第二大場川は市民に親しまれている水辺の1つであり、平成23年度に埼玉県が水辺再生100プランにより、泉一丁目にあります花の郷公園南側から都市計画道路南蓮沼泉線までの区間を、護岸工事にあわせて遊歩道の整備をいたしました。
議員ご指摘の番匠免運動公園東側にあります緩衝林を利用した区間の整備につきましては、今後、管理者であります埼玉県越谷県土整備事務所が実施する第二大場川河川改修工事の進捗に合わせるとともに、中川水循環センターの施設管理者であります埼玉県中川下水道事務所と調整を図りながら、水と緑のネットワーク形成の実現に向け、取り組んでまいります。
次に3、都市公園の運動施設の対敷地面積割合についてでございますが、本年6月の都市公園法施行令の改正に伴い、本12月定例議会におきまして、施行令で規定しています参酌基準のとおり、50%を上限とする三郷市都市公園条例の改正案についてご審議いただき、可決、成立したところでございます。
ご質問のうち、ア、半田運動公園の野球場部分は何%かでございますが、公園面積が5万729平方メートルに対しまして、野球場面積が2万4,964平方メートル、敷地面積に対する割合は49.2%でございます。
次に、イ、陸上競技場公園の陸上競技場部分は何%かでございますが、公園面積6万6,930平方メートルに対しまして、陸上競技場面積が2万7,190平方メートルで、敷地面積に対する割合は40.6%でございます。
なお、三郷市陸上競技場公園にはこのほかの運動施設といたしまして、スケートパーク、バスケットボールコートもございますので、これらを合わせますと、2万9,302平方メートル、敷地面積に対する割合は43.8%でございます。
以上でございます。

P.128 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 大石京子生涯学習部長。
〔大石京子生涯学習部長 登壇〕

P.128 生涯学習部長(大石京子)

◎生涯学習部長(大石京子) 私からは、1、まちづくり、1、三郷市陸上競技場公園についてのうち、ア、陸上競技以外の利用等のビジョンについてと、ウ、地域町会との整合性についてお答えいたします。
初めに、ア、陸上競技以外の利用等のビジョンについてでございますが、議員からございましたとおり、陸上競技場はインフィールドに人工芝を整備し、県内3か所目となる大型映像装置を備えた施設でございます。
陸上競技以外の利用として、インフィールドを活用したサッカー、ラグビーをはじめとするさまざまなスポーツやレクリエーションのほか、多様な形で利活用できるものと考えております。
一例を申しますと、トップアスリートを招いてのスポーツイベント、民間企業などの運動会など福利厚生事業、高等学校等の体育祭、また、都心からのアクセスの利便性を生かし、映画やドラマ撮影など、陸上競技やスポーツに限らず、幅広くご利用いただけるものと考えております。
なお、陸上競技場における年間の維持管理、運営等に係る費用は、約5,600万円程度見込んでおります。
次に、ウ、地域町会との整合性についてでございますが、陸上競技場の近隣町会のみならず、市内全域の町会・自治会においても、運動会やグランドゴルフ大会などの町会・自治会事業においても幅広くご利用いただきたいと考えております。
以上でございます。

P.129 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 石出弘財務部長。
〔石出 弘財務部長 登壇〕

P.129 財務部長(石出弘)

◎財務部長(石出弘) 私からは、2、平成28年度決算の1、繰越金の債務返済(繰上償還)についてお答えをいたします。
繰越金とは、決算時の歳入歳出差引額から翌年度に繰り越すべき財源を除いた実質収支のことでございまして、補正予算編成でも追加事業への対応や翌年度当初予算などで活用しているところでございます。
また、繰越金を活用した繰上償還につきましては、財政状況やその効果を総合的に判断し、適宜行っており、実績といたしましては、平成27年度に約5,000万円の繰上償還を行ったところでございます。
繰越金が発生する理由といたしましては、当初予算編成時の見込みと実際の執行で差が出てきてしまうことによるものでございまして、平成28年度決算では約30億円の繰越金が出ております。
主な要因を申し上げますと、歳入におきましては、納税義務者数の増加などから、市税収入が当初予算編成時の見込みより約10億7,000万円増加したこと、また歳出におきましては、民生費の不用額が約13億円出たことなどでございます。
議員ご指摘のとおり、繰越金は前年度と比較すると増額してはおりますが、平成30年度当初予算におきましては、国民健康保険制度の財政責任主体が県に移行されることによる市財政への影響や、障害福祉サービスをはじめとする扶助費の増加傾向が引き続き見込まれるなど、行政需要のさらなる増大が見込まれており、繰越金を活用した繰上償還を見送ったところでございます。
今後も繰越金の活用につきましては、道路や水路の修繕事業や公共施設の老朽化対策事業など、すぐに実施すべき事業の財源とするとともに、財政状況等を勘案しながら、引き続き繰上償還を行うことを検討してまいりたいと考えております。
また、普通建設事業費の平準化を図るとともに、想定以上の繰越金が見込めた際には、当初予算で計上している地方債の借り入れを見送るなど、さまざまな手法を交えつつ、市債残高の抑制につきましても、鋭意努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。

P.130 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 増田道夫福祉部長。
〔増田道夫福祉部長 登壇〕

P.130 福祉部長(増田道夫)

◎福祉部長(増田道夫) 加藤議員の質問にお答えいたします。
2、平成28年度決算の2、生活保護の現況についてでございます。
平成28年度生活保護事業に関する決算につきましては、先ほど議員の質問の中にもございましたが、事業総額で42億3,201万6,899円となっており、これは対前年度比で約5,960万円の減額となっておりました。
ここ数年の生活保護の動向といたしましては、被保護者につきましては、若干の増でございますが、世帯としてはそれを上回る伸びを見せてございます。高齢者世帯の増加、中でも単身世帯の保護の傾向が高まっているところでございます。
このような中、生活保護業務の取り組みでございますが、初めに相談では、ふくし総合相談窓口で聞き取りを行い、各種制度や施策の説明を行った後、生活保護の申請意思を有するかたにつきましては、生活ふくし課の生活保護面接相談員につなぐといった重層的な相談を行っております。
面接相談員につきましては、2名配置し、相談者に対し、保護の手引きに沿って生活保護制度の十分な説明、急迫性の有無及び申請の意思確認を必ず行うなど、面接相談の実施体制の確立を図りながら、適正な実施に努めております。
なお、平成28年度の生活保護相談の延べ件数につきましては、実績で337件でございました。
保護申請後でございますが、生活実態の把握のための新規家庭訪問の実施とともに、資産調査を行い、世帯の状況を把握した上、生活保護の要否判定についても適正に行っているところでございます。
生活保護扶助費の状況といたしましては、扶助費全体のうち、医療扶助費の占める割合が最も高く、扶助費全体の約46%を占めております。
主な要因といたしましては、生活保護者の疾患の中でも多い高血圧症や糖尿病等の慢性的な疾患の悪化や、加齢による突然の疾病、例えば脳血管疾患ですとか、循環器疾患等の治療等による医療扶助の需要が高まっているものと推測しております。
また、増加する医療扶助に対し、国は後発医薬品の普及啓発に努めるよう、福祉事務所及び関係機関へ周知指導を行っており、昨日も答弁させていただきましたが、本市の普及率は高い水準にございます。
また、介護扶助費の増加につきましても、自立した生活を維持するために必要としております居宅支援等を中心とする介護支援の実施等によるものと推測しております。
近年、メディア等でも話題となります不正受給の問題でございますが、その防止策といたしまして、収入申告義務の周知徹底、課税調査の実施、家庭訪問調査による生活実態の把握に取り組み、このうち課税調査では、毎年6月の市県民税の年度課税にあわせ、申告している収入内容と突合を行い、未申告による収入があるかなど確認を行っております。
この調査により不正受給の早期発見等、保護の適正化を図るよう努め、特に悪質な事案の場合には、福祉事務所内での協議を経て、吉川警察署及び市顧問弁護士に相談を行うなど、厳正に対応しているところでございます。
次に、稼働年齢者に対する就労支援でございますが、稼働年齢層が多く属する世帯としては、母子世帯やその他世帯がその対象世帯となりますが、平成29年度9月現在では、母子世帯は全体の5.5%、その他世帯は全体の17.2%を占めている状況でございます。
また、就労支援専門員を配置した体制で、支援を実施しておりますが、平成28年度の実績では、支援件数391件、うち就労開始件数は55件、うち自立した件数は23件となってございます。この就労支援につきましては、個人の職歴や適性、年齢、健康状態に応じて実施をしております。
加えて、ハローワーク草加、三郷市ふるさとハローワークと連携を図り、きめ細やかな支援を実施しながら就労自立の助長に努めているところでございます。
以上申し上げましたように、保護の適正実施につきましては、査察指導員を中心に職員一丸となって取り組んでいるところでございます。
先週行われました埼玉県による生活保護法施行事務監査におきましても、その取り組みは高評価をいただいたものと考えております。引き続きケースワーカーのスキルアップを図りながら、各世帯の状況に適した保護の実施に努めてまいります。
以上でございます。

P.132 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 加藤英泉議員。

P.132 17番(加藤英泉議員)

◆17番(加藤英泉議員) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。
まず市長のご答弁ですけれども、私は2回目の質問をさせていただきました。おまえ、本当に議会でやっているのかということで、きょう地元からお見えいただいておりますけれども、機運が盛り上がっていないとか意欲だというお話がありますけれども、地元はやりたいんですよ。半田地区においては区画整理が前に進まない状況になっているようですけれども、ぜひとも同じような会議を開くとか、そういうものの補助をいただけたらと思います。よろしくお願いします。
それから、陸上競技場のビジョンについては、映画、ドラマというところが出てきましたけれども、中にはコンサートをやったらいいではないかという意見もございます。陸上競技場の利用につきましては、生涯学習部ばかりではなくて、イベント会社だとかそういうものを入れて進めたらいいのではないかと思います。
それから、信号機の設置の件ですけれども、高速道路の下は危ないということがあります。それと、先ほど部長の答弁で、第二大場川沿いの遊歩道から0228号線に出る交差点というお話がありましたけれども、第二大場川から陸上競技場公園に行くには、ご存じだと思うのですけれども、中央分離帯があって大変危ないところだと思います。ぜひとも中央分離帯を削ってでもあそこに信号機をつけて横断歩道をつければ、これから人口がふえてくる泉町会の皆さんとか北美町会の皆さんが安心して渡れるのではないかと思います。
それから、バス停の移動というお話をしましたけれども、新たに設ける交渉中ということであるのでいいことだと思います。
それから、路線バスにつきましては、増便はお願いしたいところです。なお、新規路線開設についてはゼロ回答だったと思います。12月6日に三郷市地域公共交通網形成計画というものが配られております。この中には、2020年のオリンピック、それから陸上競技場という文言が、全60ページありますけれども、10ページにわたって入っているんですよ。その交通網の件もうたわれているんですね。
ぜひともゼロ回答ではなくて、来年3月に陸上競技場はでき上がるわけですよね。その前に協議、あるいは交渉があってしかるべきだと思うのですけれども、先ほどのお答えですと、何も進んでいない、あるいはやっていないような状況にあります。当然お読みになっていると思うのですけれども、すばらしい冊子であるのですけれども、これを早目に実行していただきたいと思います。
次に、バスの運転手が足りないというお話がありましたけれども、この中にも三郷市が運転手を育てるという文言が入っているのですけれども、実際にやられるのですか。
今、三郷市にはバスが市内に6社入っておりますけれども、マイスカイ以外にも果たして交渉しているのかどうか、そういうものもあると思うんですね。交渉次第では、6社もあるわけですから、だめであれば変えればいいわけですから。ぜひともしっかりと交渉に取り組んでいただきたいと思います。
せっかく25億円にならんとする陸上競技場なんですから、有効に使う、あるいは人が来やすいようにということがあると思うんですよね。それを有効に使えるように、前に進めるためには交通の便が必要ですので、ぜひともそれをお願いしておきます。
それから、バスの運転手の確保、育成ということで、来年度から実施予定になっていますけれども、バス会社がだめであれば、デマント交通だとかいろいろありますので、あるいは三郷市で独自のバスを配車してもいいと思うんですよね。そのぐらいの意気込みで取り組んでいただきたいと思います。
繰越金の返済につきましては、来年度から健康保険が埼玉県のほうに移るというようなことで、三郷市は増額が予定されているということで、それに対処するためということもあるでしょうけれども、5,000万円、そういう返済をしたことがあるよということであるのですけれども、ぜひとも毎年毎年精査しながら返済をお願いしたいと思います。
答弁は要りませんけれども、ぜひとも前に進める努力をしていただきたいと思います。
終わります。ありがとうございました。

P.133 議長(中野照夫議員)

○議長(中野照夫議員) 以上で加藤英泉議員の質問を終わります。
暫時休憩いたします。

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